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劇場アニメ化【ルックバック】振り返りネタバレ②:京アニと藤本タツキ

漫画アニメ
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引用:ルックバック単行本

 

 

藤野は漫画においての敗北を体感し、夢中になって上達するための努力を重ね、その上での挫折を経験し、漫画から離れることを決めました。

小学校高学年のほとんどを漫画に捧げてきた藤野は線が切れた後はフツーの小学生と同じく友達と遊んだり家族とTVを観たり、ごく一般的な時間を過ごすことになります。友達と学校帰りにアイスを食べたり休み時間に友達グループとお話ししたり、こんな当たり前の日常を忘れるぐらいに藤野は漫画を描くことに夢中になっていたのです。

小学校4年生時の藤野は自身が描いた漫画を褒められたり友達にちやほやされることに喜びを感じていました。そこで自分よりも画が上手い同学年がいることを知り、負けじと努力をすることになるのですが、ここに人間成長の一端が非常に秀逸に描かれていると思っています。承認欲求から成長意欲、努力からの挫折。のちのち藤野は漫画を描くことは決して楽しいものではないと言います。

感想②は藤野にとって見えないライバルだった京本と出会うシーンです。振り返りましょう。


初対面は感動のスタート

京本の家へ

卒業式の当日、担任の先生が藤野に最後の頼み事をします。不登校で卒業式を迎えることになった京本の家に卒業証書を届けてくれ、というものでした。露骨に嫌がる藤野。ただ、意図があってのことなのか担任は強めに頼み込むことで藤野は渋々引き受けることにしました。

家に着きインターホンを鳴らす藤野。反応がないのでドアを開けると鍵が開いており、そのまま中に入り「卒業の証届けにきたのですがあ」とタツキ節全開の言葉回し。笑

奥で物音がしたことにより家の中まで進む藤野。廊下に山積みにされたスケッチブック、藤野は無表情でそれを眺めます。この無表情さが藤野の心境を語っているようで好きなシーンです。落ちていた白紙の4コマ漫画に突如漫画を描く藤野。

「なにしてんだ私・・・」と描いた漫画を眺める藤野。手元からスルリと落ちた漫画の紙が、ドアの下の隙間から部屋の中へと入り込みます。逃げるように家を出る藤野。

藤野先生のファン

「藤野先生ぇ!!」と極度にドモりながら家の中からボサボサ髪でハンテンを着た女の子、京本が飛び出してきました。4コマ漫画でずっと隣り合わせだったふたりが初めて対面するシーンです。

言葉を出すのに一回一回、勇気と溜めが必要な不登校で引きこもりの京本。笑
無性に照れながら家を出た藤野はそんな京本を見て平常心を取り戻しています。そして、ドモりまくりながら発した京本の発言が、、、3年生の頃から藤野の漫画を見ていた、と。

「私っ!!藤野先生のファンです!!」
頭の中が真っ白になる藤野。漫画を挫折する原因となった京本に今、先生と呼ばれていることに頭が追いついてこないのでしょう。京本は小6とは思えない幼い様子で藤野にサインをせがみます。

「いいけど・・・」と言う藤野は相変わらずの無表情。しかし、サインを了承してもらった京本は満面の笑みです。そして、今まで藤野が書いてきた漫画のタイトルを読み上げ、正真正銘のファンっぷりを藤野に示します。

ファンを目の前にして

漫画で心からの負けを感じさせられることになった京本本人に、「藤野先生は漫画の天才です・・!」と言われ、訳がわからない状況で最高に面白いのですが、藤野は京本の質問に対してさらに面白い答えを出します。

終始、無表情でクールに京本に接する藤野。しかし、目の前にいる純粋に自身の漫画のファンである京本の質問に対してついつい「今は温存中」のような答えを出してしまう藤野。笑

漫画の賞を狙っていると言う藤野に対して尊敬の念しかない京本は清々しいほどピュアに一生懸命に自身の思いを藤野にぶつけます。藤野の頭の中にある漫画を見たくて見たくて仕方がない京本。

「うええ〜!?えー!!みたいみたい!みたい!みたい!」
その様子を直視できていなかった藤野が京本のほうに目をやります。

やることが決まった!

「んじゃ・・まあ。話出来たら見せてもいいよ・・・」
飛び上がるほど嬉しそうな京本。帰り際に、「・・・またね」という藤野。
もともと漫画が大好きなふたりです。波長が合わない訳がありません。

なにより、自身が描いた過去の作品をあれほど好いてくれていて、しかもその人は自身よりも才能があると思っているライバル同然だった京本。漫画を諦めるきっかけになった人物が、自身の漫画の大ファンだったという。帰り道の藤野の描き方が神がかっています。

雨の中、うつむき気味に歩く藤野。先ほどのことを頭の中で反芻しているのでしょう。
背筋がシャンとなり、何をすべきかがハッキリと決まった様子。
そしてスキップ。全身で今の喜びを表現しています。

もう嬉しくて嬉しくて、嬉しすぎて仕方がない。笑
この時、藤野は自分の漫画の大ファンを目の前にし、喜んでくれる読者の存在を知り、それが今後の漫画を描くことの動機へと繋がっていきます。

藤野と京本は小学校卒業式の日に初めて出会い、これから10代の青春を共に過ごすことになります。

 

まとめ

感想②ではこのままだと一生出会うことがなかったかもしれなかった二人が出会うことになります。

京本は藤野にとって想像を絶する人物でした。画で完敗し、藤野にとって挫折のきっかけそのものだった京本が、まさかの自分の描いた4コマ漫画の大ファン。ずっと引きこもっていたので極度のコミュ症である京本は、人が怖いという感情を超えた感動を藤野にぶつけ、藤野はその真っ正直に純粋な気持ちを全身で受け止めます。

藤野と京本の出会い、最高の出会いでした。しかも卒業式のその日に。そして、、出会ったあとの藤野の心境の変化。全身から溢れ出るプラスの表現。藤野は挫折からずっとず〜っと漫画を描くきっかけを心の奥底で探し求めていたのではないでしょうか。しかも、こっそりと画力を尊敬していた京本に褒められ尽くして、次の漫画を見せる約束までしてしまい。。感動の出会いです。

ふたりの物語がようやく始まりました。起承転結の起。物語が動き始めます。続きます!


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