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TEDティム・アーバン「先延ばし魔の頭の中はどうなっているか」神プレゼン!

ライフ

とても面白くてタメになる動画を見つけたのでご紹介です。

タイトルは、
「先延ばし魔の頭の中はどうなっているか」

内容はタイトルの通り、先延ばしをする人の脳内メカニズムを素敵なジョークを交えつつ子供から老人までだれでも理解出来るプレゼンにより世界中から絶大な評価を得ている動画です。
講演者のティム・アーバンは『Wait But Why』というブログの運営者で出身大学はあの米ハーバードです。メカニズムを説明する、というくだりから手書き感満載のPPが続きます笑。終始観客の心を掴む、誰もが経験したことがあるような実体験をモチーフにした軽妙な例え話。どこをとってもパーフェクトなプレゼンでした。正直、これまでのTEDトークの中で最高傑作だったと個人的には思っています。

この作品を観た人々の多くは残りの人生カレンダーを頭の中でイメージし、子供の時から現在までに思い描いたことがある夢や実現したかったことを先延ばしにしていることに気づき、意識の高い人は行動に移すことを強く決意したのではないでしょうか。私を含めてほとんどの人は明日以降になにかやろうと思ったに留まっていることと思いますが。笑

今回は本作品を時系列で紹介させていただきます。好きなシーンを自分のペースでゆっくり見たり、重ねて読むことで内容理解を深めたり、絵を真似て書きたい人にオススメです笑。それでは参りましょう。

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プレゼンのすべて

〜序章〜大学時代によくあるレポート提出先延ばしの実例

大学では政治専攻だったのでレポートを沢山書かなければなりませんでした。普通の学生がレポートを書く場合作業量はこんな感じに分布していることでしょう。これだと、、、

はじめはゆっくりですが最初の週に十分進めておいて後半多少負荷が高くはなっても秩序ある状態が 保たれています。

私だってそんな風にやりたいと思います。予定としてはすぐ取りかかるつもりでいますが実際にレポートをやる段になると、私の場合こんな風になってしまいます。

(笑)

毎回こういうことになるんです。

それから90ページの卒論を書くことになりました。1年かけて書くべきものです。いつものようなやり方が通用しないのは分かっていました。規模が大きすぎます。それで計画を立ててこんな感じでやろうと決めました。1年の計画です。はじめは軽く中間で少し上がり終盤でスパートをかける。なだらかな階段のような感じです。 この階段を上っていくのは難しいことではないでしょう。

しかしおかしなことが起きました。最初の数ヶ月がやって来ては過ぎましたが何もできませんでした。そのため計画はこう変更されます。

(笑)

それから、、、

(笑)

真ん中の期間も過ぎて行きましたが書くことができず、こういう状態になります。

さらに2ヶ月が1ヶ月になりそれがさらに2週間になります。

ある朝目覚めると締め切りまで3日しかありません。

(笑)

まだ一言も書けておらず選択の余地はありません。90ページの論文を72時間で書くことになり2晩連続で徹夜しました。人間の体はそんなことするようにできてはいませんがキャンパスを全力で駆け抜け、時がスローモーションに変わり、締め切りの瞬間に提出しました。

それですべて終わったと思っていましたが1週間後に電話が来ました。大学からです。 「ティム・アーバンさんでしょうか?」 「はい」 「提出された論文についてお話しがあります」 「はあ」 それで言われたのは「あんな素晴らしい卒論は見たことがありません」。

(笑)

(拍手)

なんてことは起こりませんでした。

(笑)

まったく酷い論文でした。

(笑)

一瞬でいいからみんなに「この人天才じゃない?」って思われたかっただけです。

先延ばしの脳内メカニズムとは(絵付き)

まったく酷い論文でした。現在の私は物書きで 「Wait But Why」(だけど何で?) というブログを書いています。2年ほど前に「先延ばし」について書こうと決めました。私の振る舞いがいつも周りの人を困惑させていたので先延ばし屋の頭の中で何が起きていて、私たちがなぜそんな風なのか、世の先延ばし屋でない人たちに説明したいと思ったんです。先延ばし屋の脳とそうでない人の脳にはきっと違いがあるはずだと思い、それを確認するため私の脳と先延ばし屋でないことが確かな人の脳のMRIを取ってくれる所を見つけ比較してみることにしました。その結果を今日ここに持ってきています。違いが分かるか注意して見てほしいと思います。脳の専門家でもなければ分かりにくい違いですが、まあとにかく見てみてください。これが先延ばし屋ではない人の脳です。

[理性的意志決定者]

(笑)

これに対し私の脳だと、、、

[すぐにご褒美が欲しいおサル]

(笑)

これが両者の違いです。どちらの脳にも「理性的意志決定者」がいますが、先延ばし屋の脳の場合には それに加えて「すぐにご褒美が欲しいおサル」がいるんです。それが先延ばしにどう関わるのか?万事は順調です。こうなるまでは

「少し仕事しといた方がいいな」 「やだね」

理性的意志決定者は何か生産的なことをするという理性的決断をしますがおサルはそれが気に入りません。それで舵を横取りして言うのです。「そうだ、ナンシー・ケリガンとトーニャ・ハーディングの 事件に関するウィキペディアの記事を読もう。そんなことがあったのを思い出したから。

(笑)

それから、、、冷蔵庫を調べに行って10分前から何か変わっていることがないか確認しなきゃ。そのあとはYouTubeスパイラルが待っている。

リチャード・ファインマンが磁石について語るビデオから始まって、ずーっと後のジャスティン・ビーバーのママのインタビューまで見るんだ。

(笑)

それで当分手一杯だから悪いけど、今日はもう仕事を入れる余裕なんてないね。

(ため息)

何が起きているんでしょう?おサルは舵取りをして欲しい相手ではありません。今の瞬間だけに生きています。過去の記憶も未来についての知識もなく気にかけるのはただ2つ、ラクで楽しいことだけ。

動物の世界であればそれで問題はありません。犬であればずっとラクで楽しいことだけやって過ごすのは大成功の生き方でしょう。

(笑)

おサルにとっては人間も動物の一種に過ぎません。よく食べよく眠り次の世代を生み出しさえすればいい。原始生活をしていた頃はそれでも良かったかもしれませんが今や原始生活をしているわけではありません。我々は進んだ文明社会にいますがおサルにはそれが何か分かっていません。脳にもう1人 「理性的意志決定者」がいるのはそのためで他の動物にはない能力を与えてくれます。

私たちは未来を想像し大局を見ることができ長期的計画を立てられます。理性的意志決定者はすべてのことを考慮に入れ、今自分の為すべきことをやらせようとします。ラクで楽しいことをするのが理にかなっていることもあります。晩ご飯の時や眠る時や余暇の時など、両者には重なる部分があり意見が合うこともあります。

しかし大局的な判断として難しくてあまり楽しくないことをするのが理にかなう場合もあります。そういうときに対立が生じます。先延ばし屋の場合この対立がいつもある結果に終わる傾向があり、多くの時間をオレンジ色で示した部分で過ごすことになります。やるのが理にかなわないラクで楽しいことです。私はこの領域を 「暗黒の遊び場」と呼んでいます。

(笑)

暗黒の遊び場は、先延ばし屋がみんなよく知っている場所で、遊んでいる場合じゃないときに遊ぶことになる場所です。暗黒の遊び場での楽しみは実際に楽しくはありません。

それは得るべきではない楽しみで、罪悪感・怖れ・不安・自己嫌悪といったお馴染みの先延ばしの感覚に満ちています。問題はおサルが舵を取っている状況で先延ばし屋はいかにして青い領域、快適さは劣るが本当に重要なことが起きる場所に移れるかということです。



先延ばしを食い止めるパニックモンスターの存在

実は先延ばし屋には守護天使がいていつも見守ってくれています。最悪の時だろうとも。それは「パニック・モンスター」とも呼ばれています。

[パニック・モンスター]

(笑)

パニック・モンスターはほとんどの場合眠っていますが、締め切りが迫る・面目を失いそう・職業上の危機といった恐ろしい結末が近づいているとき突然目を覚まします。重要なのはそれがおサルの唯一恐れるものだということです。ごく最近私はそのお世話になることがありました。半年前にTEDの人たちがコンタクトしてきて「TEDトークをしてみないか」と誘われたのです。

(笑)

もちろん「やります」と答えました。「昔TEDトークをしたことがある」と言えるようになるのが長年の夢だったんです。

[TEDトークならしたことあるよ]

(笑)

(拍手)

この興奮のさなかにあって理性的意志決定者は別のことを気にかけています。 「何を引き受けたか分かってる?将来のある日に起きることが何か分かってんの?今すぐ腰を据えて取りかからないと!」。 おサルがそれに答えます。 「まったく賛成だけど、とりあえずGoogleアースを開いてインドの下端を地上60mまで拡大し2時間半スクロールして上の端まで行ったらインドのイメージがよく掴めるんじゃないかな」。

(笑)

それで、その日はずっとそれをしていました。

(笑)

6ヶ月が4ヶ月になり2ヶ月になり1ヶ月になり、TEDが講演者の一覧を公開しました。そのページを開くと見つめ返す自分の顔がそこにありました。それで誰が目覚めたでしょう?

パニック・モンスターが半狂乱になりすぐにシステム全体が大混乱に陥りました。

(笑)

おサルがパニック・モンスターを恐れるのを思い出してください。

それで木の上に逃げ出します。これでようやく理性的意志決定者が舵を取れるようになって私は講演の準備に取りかかれました。

パニック・モンスターにより先延ばし屋の常軌を逸した振る舞いも説明でき、2週間かけてレポートの 出だしの1行も書けずにいたのが奇跡のように強烈な労働倫理に目覚め夜通しかけて8ページ書き上げる、なんてことも起きるのです。これが3人の登場人物のいる全体の状況、先延ばし屋のシステムです。きれいなものではありませんが最終的には機能します。これが2年前ブログに書くことにした内容です。

書いてみるとブログへの反応に驚くことになりました。文字通り何千というメールが世界中から寄せられました。実に様々な人々から看護師・銀行員・画家・エンジニア、そして実に多くの大学院生。

(笑)

みんな書いていることは一緒でした。 「自分も同じ問題を抱えています」。

しかしそのブログ記事の軽さと受け取ったメールの重さは対照的でした。先延ばしが彼らの人生に及ぼしている影響への強い苛立ちをもって書かれていたんです。おサルのせいでどんな目に遭っているかとそれを見て思いました。先延ばし屋のシステムは機能するのにどうなっているんだろう?なぜ彼らはそんな暗澹とした状態にあるのか?

本当に恐れるべき真の先延ばしの正体とは

分かったのは先延ばしにも2種類あるということです。私の話した例では締め切りがありました。締め切りがあると先延ばしの影響は短い期間に限定されパニック・モンスターが登場します。しかし別の種類の先延ばしもあってそれには締め切りがありません。個人事業家や芸術家のような起業的な仕事の場合はじめのうちは締め切りがありません。出かけていって何かをし軌道に乗って走り出すまでは何も起こらないからです。また仕事以外で大切なことには締め切りのないものがたくさんあります。家族に会いに行くとか、運動し健康を保つとか、人間関係を築くとか、うまくいかない関係を解消するとか。

先延ばし屋がこういった難しいことをするためのメカニズムがパニック・モンスターだけだったとすると問題があります。締め切りがない状況ではパニック・モンスターは現れないからです。目覚めさせるものがなく、先延ばしの影響が限定されずいつまでも先延ばしし続けることになります。そのような長期的な類の先延ばしは滑稽で短期的な締め切りのある先延ばしに比べ目に付きにくく語られることもありません。通常ひとり静かに苛まれることになり、長期的で大きな不幸や後悔の源になり得ます。それがあの人たちがメールを書いた理由でありそんな酷い状況にある理由なんだと思いました。 何かのプロジェクトで缶詰になっているわけではありません。長期的な先延ばしは自分の人生に対し傍観者のように感じさせます。彼らの苛立ちは夢を実現できないことではなく夢を追い始めることさえできずにいることなのです。

そういうメールを読んでいてひらめいたことがあります。先延ばし屋でない人なんていないということです。みんな先延ばし屋なんです。 私みたいにメチャクチャではないにしても。

(笑)

締め切りと健全な関係を保てているかもしれません。でもおサルの問題が一番嫌らしいのは締め切りがない時だということに気を付けてください。

最後に1つお見せしたいものがあります。 「人生カレンダー」です。

それぞれの箱は90年の人生における各週にあたります。そんなに沢山あるわけではありません。おまけに私たちはもうかなり使っていますから、私たちはみんなこのカレンダーをじっくり眺めてみるべきだと思います。自分が本当に先延ばししていることは何なのか、誰でも何かは先延ばししているはずだからです。すぐにご褒美が欲しいおサルのことを意識している必要があります。これは我々みんなにとっての仕事です。箱がそんなに沢山はないことを考えると、この仕事は今日にでも始めるべきでしょう。

まあ、今日すぐじゃないにしても。

(笑)

できれば、遠くないうちに。

ありがとうございました。

(拍手)


まとめ

いかがでしたでしょうか。13分強と短めのプレゼンではありますが強く我々の心に響く内容なのではないかと思います。ティムのトークはもちろん、プレゼン資料の絵が秀逸ですよね。笑
動画だとすぐに場面が変わってしまいますのでこちらでコミカルかつセンス抜群の絵をじっくりと眺めて頂ければと思います。

私は仕事で部下を持つ立場なのですがよく彼ら彼女らにこう言います。「その意識だといつの間にか私ほどの年になっているよ」と。どういう時にこの発言が出るのか。大抵の仕事には納期があるかと思いますが、部下たちが納期を守れない時に言うセリフではなかったことにこの動画を見て気づきました。大抵の場合にこのセリフを言うときは納期がないコトに対しての彼ら彼女らの行動に苛立ちを感じた時だったのです。なんで苛立つのか、お察しの通りです。私ができてないから。笑

人生計画を立てて、ショートゴール(納期)を自身に定めようと少しだけ思えるようになりました。これは大きな前進です。ティム・アーバンさん、素敵なプレゼンをありがとうございました。

最後に動画URLを貼り付けておきます。

動画(13:34)

 

みなさんの人生がより豊かになりますように。私も意識的にパニックモンスターを呼び起こしていこうと思います。笑

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